運命なんて信じたくない

自由奔放なあなたが、かえってくる場所であれば良い。

戸惑い

 

 

8年前、私は彼が大好きだった

一目惚れだった

底抜けに明るい笑顔が好きだった。

 

優しく気遣える所も

頭もよく器用な所も

運動神経がいい所も

 

香ってくる匂いも

少し高めな体温も

壊れ物に触れるみたいに大事そうに触れる所も

愛おしそうに見つめてくるその目も

 

彼の全てが好きだった。

まるで麻薬みたいな存在だった

 

隣り合うピースが見つかったみたいに

上手く噛み合って動く歯車みたいに

 

当時は「運命だ」

本当にそう思った。