2022-10-01 戸惑い 8年前、私は彼が大好きだった 一目惚れだった 底抜けに明るい笑顔が好きだった。 優しく気遣える所も 頭もよく器用な所も 運動神経がいい所も 香ってくる匂いも 少し高めな体温も 壊れ物に触れるみたいに大事そうに触れる所も 愛おしそうに見つめてくるその目も 彼の全てが好きだった。 まるで麻薬みたいな存在だった 隣り合うピースが見つかったみたいに 上手く噛み合って動く歯車みたいに 当時は「運命だ」 本当にそう思った。